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スマホを無くしました見つかりました。
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こんにちは私です。
今日出先で、
「今からお出かけですか?」
と聞かれました。
何も決めていなかったので私は
「なにもないですー」と答えました。
私は今日、考え事をしている日でした。
あ、特に悩んでいるわけではなく、ただどうでもいいことを考えるだけです。
そのお店で用事は済んだので、他に何も寄るところは無いし欲しいものも無かったので家に帰るだけでした。
でも今からあの散らかった部屋で考え事する気分にはなれませんでした。いや、自分の家は大好きですけどね。
私はぼーっと歩きながらとりあえず本屋さんにいきました。
本棚の周りをぐるぐるまわってました。
私の頭の中もぐるぐるまわってました。
その時ふと目に止まったのが、前にネットで買おうと思ったのに在庫切れだった本でした。
これは小さい頃からなのですが、本を選ぶ時に最初から決めて行くのではなく、その時に目に止まったものが読むべき本だと思っています。
ネットで買えなかったのは去年のことなのですっかり忘れてましたが目に止まったので迷わずレジに連れて行きました。
レジでお財布を出そうとバックの中に手を突っ込みました。その時ヒヤッとしました。
そう、私は朝時間がなく、慌ててスマホとお財布だけ入れて行ったんです。(ハンカチもティッシュも持たないなんて…)
手に触れたのはお財布だけ。
スマホの気配が無かったんです。
内心焦っていましたが平然を装いながらレジを済ませました。
その後よく確認したらやっぱりスマホを持っていませんでした。
「さっきのお店に忘れてきたんだ…!」
私は本を抱えて早足でさっきのお店に戻りました。
恐る恐るドアをあけました。
「すみません忘れ物しちゃって…」
無事私のスマホは見つかりました。あー良かった。
私は恥ずかしさと気まづさで早くそこから出たかったのでエレベーターのボタンを連打していました。
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私は買った本を読みたくて仕方がありませんでした。
でも何故か家に帰る気分じゃなかったので外を徘徊していました。
歩き回ったせいか、暑くなってお茶を飲みながら本を読んでいました。
お茶のグラスも汗をかいていました。
コースター代わりにしていた紙がグラスの水滴をどんどん吸収していました。
ビショビショになってもうコースターの役目を果たさなくなった頃、本に夢中なっていたことに気づきました。
本から顔を上げ、周りの景色を見ていると隣に小学生くらいの女の子が座っていました。
その子は「力だめし☆」と書かれた文字が大きめのプリントを解いていました。
私も小学生の頃「力だめし☆」解いてたなぁと思ったのと同時に、当時"☆"の煽り性能の高さを感じていたことを思い出しました。
そして、自分の宿題の期限は来週だということも思い出しました。
寄るところも無いし欲しいものもないというのは嘘でした。宿題をするという大事な予定があるじゃあないですか。
長いこと本を読んでいたので、そろそろ帰って宿題するか泣 という気持ちになりました。
本を閉じようとした時、何か挟んで置くもの……と目線を送った先にはお茶に使っていたストローのゴミがありました。
それを二つ折りにして本に挟みました。
その時、ブックマーカーという欲しいものができました。
そんな私は今、宿題をやらずにblogを書いています。